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 二枚目俳優といえば、草刈正雄。異論を唱える人は少ないだろう。豪快な戦国武将やカウボーイハットの開拓者、ラジオ体操に励む生真面目なおじさんから美術番組のコミカルな案内役まで、60代に入りますます存在感を増している。そんな草刈さんが芸能生活50周年の節目にあたる今年、自身の生い立ちや俳優人生で出会ってきた名ぜりふとの思い出を『人生に必要な知恵はすべてホンから学んだ』(朝日新書)で振り返った。台本(ホン)とともに歩んできた人生について、インタビューした。

拡大する写真・図版草刈正雄さん=永友ヒロミ氏撮影

 1952年、福岡県行橋市で生まれ、小倉市(現・北九州市)で育った。父はアメリカ軍人で、草刈さんが生まれる前に朝鮮戦争で亡くなった。母ひとり子ひとりの楽ではない生活の中で、映画好きな母は映画館によく連れて行ってくれた。中村錦之助(後の萬屋錦之介)に大川橋蔵、大友柳太朗、映画全盛期のスターたちの雄姿が記憶に刻まれた。

 「ちょっと歩けばもう何軒も、だいたい隣り合わせで映画館があったんですよ。洋画をかけるような立派なところもあれば、元は何だったのか、下がぼこぼこの土のままというところも。客席の片隅に裸電球で照らされた売店があったりね。あるとき、スクリーンに煙がむわーっと上がってきて何だろうと思ったら、七輪で魚を焼いている人がいました」

 69年、東京のモデルクラブの…

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