拡大する写真・図版「初めてお寺の中に入ったとき、ご本尊がニコーッて笑ってくれた気がしました」と柴谷さん。「運命の出会いや!」と直感した=滝沢美穂子撮影

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「まだまだ勝手に関西遺産」

 性的少数者をはじめ、様々な悩みを抱えた人が集える「みんなの寺」を開きたい。念願の夢をかなえた尼僧に会ってきた。

 「性的マイノリティーが自分を偽らずにいられる寺を開きたい」。3年前のLGBTのイベントで、そう語る尼僧がいた。柴谷宗叔(しばたにそうしゅく)さん(66)。そんな彼女が夢のつまった寺を開いたと聞き、会いに行った。

 京阪電車の守口市駅から歩いて8分。住宅街の一角に、小さな寺はあった。穏やかな表情の柴谷さんと釈迦如来像が迎えてくれた。玄関の幕には「みんなの寺」とある。「性的マイノリティーだけでなく誰でもどうぞ、という思いを込めました」

悩み、ここなら話せる

 廃寺寸前の浄峰寺(じょうほうじ)を譲り受け、昨年2月に通称「性善寺(しょうぜんじ)」として引き継いだ。なんの変哲もない寺だが、取り組みはユニーク。戒名は戸籍の性別にとらわれず、希望する性別で授ける。「死んでからも望まない性別なんてイヤでしょう」。子どもがいない人向けの永代供養、同性カップルの仏前結婚式も受け付ける。

 毎月最終日曜日の縁日には、全国から約20人が寺に集う。柴谷さんと同じトランスジェンダーのほかに、同性愛、異性愛の人も。「普段は話せない悩みもここなら話せる」という声をもらうのがうれしい。

 ところで、寺を開く前は、どんな人生を?

 「それが大変やったのよ……」…

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