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 安倍政権で存在感を放った一人が、首相夫人の安倍昭恵さんだろう。ある時は反原発を訴え、ある時は愛国主義的な学校の名誉校長。そんな昭恵さんにチグハグな印象を抱いた人もいるもしれない。だが、近代日本政治思想史を研究する東工大教授の中島岳志さん(45)は、「昭恵さんの論理には一貫性があり、歴史的にも繰り返されてきたものだ」と指摘します。

 1975年生まれ。専門は近代日本政治思想史。「超国家主義」「中村屋のボース」など著書多数。

 昭恵さんの突拍子もない言動について、多くの人が「愚かだからだ」と思っているでしょう。でも、昭恵さんが歩んだ道は、賛否はともかく筋が通っており、社会問題として理解すべきです。

 彼女に興味を抱いた一番のきっかけは、森友学園の問題でした。それまでの昭恵さんは、反原発や防潮堤の計画見直しの発言などで「家庭内野党」を標榜(ひょうぼう)し、「夫は右なのに、妻は左」ととらえられていた。ところが教育勅語を暗唱させる教育に感動し、森友学園の名誉校長を引き受けていたことが分かると「右か左かよく分からない」と言われるようになった。でも私から見ると、「右か左か」の観念で理解しようとするのが間違っています。

 昭恵さんに関するあらゆるものを読みましたが、本人の中には一貫した論理があります。第1次安倍政権の時に「ファーストレディー」の型にはめられた昭恵さんは、「私らしさ」を求め、大学院に通いました。その中で神社巡りなどにも傾倒します。

自分探しから伝統回帰へ

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