「役に立たなかった」81%、「役に立った」15%――。政府が全世帯に配った布製マスク、通称「アベノマスク」に対する評価です(6月20日、21日の朝日新聞社世論調査)。辞意を表明した安倍晋三首相の支持率が下がる一因になったとも言われます。
安倍首相は4月1日、突如として全戸配布を表明。既にマスクの入手が容易になっていた6月の後半になって、ようやく配り終えました。ところが、7月末の段階でなお8千万枚を介護施設などに配布する予定だったことが判明。「何をいまさら」と大きな反響を呼び、8千万枚の一律配布はとりやめになりました。
この記事は、朝日新聞の調査報道です。どうやって事実を掘り起こしたのか。特別報道部の藤山圭記者に聞きました。
Q:「アベノマスク」には2種類ある?
A:大きく分けて「全戸配布」と「介護施設など向け」があります。素材や形は同じです。全戸配布は1億3千万枚を、260億円かけて配布しました。
これに対し、介護施設などの分はより多い1億5700万枚で、247億円をかけています。全戸配布に先んじて配られた妊婦用のマスクに、髪の毛などの異物混入や汚れが次々に見つかって問題になりました。このマスクもこちらに含まれます。
配布の対象は、介護施設の場合は職員と利用者。保育所や幼稚園、放課後児童クラブは職員のみが対象で、1人あたり7枚が行き渡るように配り続ける計画でした。
Q:なぜ7枚?
A:7枚を配る計画だということ…
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朝日新聞社会部