ドキュメンタリー映像でたどるノモンハン事件
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 モンゴルの草原に残るソ連軍のタムスク陣地跡などを確認したのは民間の“ノモンハン事件日蒙共同調査団”だ。団長の岡崎久弥(57)=岡山市北区=は本業の傍ら20年以上調査を重ね、こうした戦争遺構を発掘してきた。「まだわからないことが多い日ソ戦の実態を、明らかにしていきたい」と語る岡崎。原点は父の遺志だった。

 旧満州国の国境に近く、兵営があったハイラルから約40キロ南の草原に走るジグザグの波線。インターネット上で公開されている人工衛星画像を見ていた岡崎は、ふと目をとめた。

 「大型の対戦車壕(ごう)陣地の跡ではないか」

拡大する写真・図版現在も残る対戦車壕の跡。戦後75年を経た今も浅い溝状の地形として残っている=2019年5月27日、モンゴル東部、水野義則撮影

 調査団員らと約1年かけ、衛星写真から詳細な平面図を描き起こした。現地へ赴くと、図面通りに壕や砲台の跡が広がる。現地の研究者も知らなかった戦争遺構だった。

 衛星画像の範囲を広げると、関東軍がノモンハン事件でソ連軍と戦った国境地帯の向こう側に、はるかに大規模なジグザグ模様が見えてきた。2009年はノモンハン事件から70年の節目にあたり、モンゴル軍や中国の研究者と共同調査を実施。この際に確認したのが、ソ連軍が造った三つの巨大陣地のひとつ、タムスク陣地の跡だった。

 岡崎の本業は、中小企業の経営…

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