モーリシャス、日本に32億円支払い要求 漁船購入など

遠藤雄司
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 インド洋の島国モーリシャスで、長鋪(ながしき)汽船(本社・岡山県)所有の貨物船が座礁し、大量の油が流出した事故をめぐり、同国政府が日本側に対し、漁業支援費として12億モーリシャスルピー(約32億円)の支払いを求めたと31日、地元紙が報じた。漁船100隻の購入費などに充てる計画だという。

 地元紙ルモーリシアンによると、要求した資金は油汚染で被害を受けた同国南東部の漁業者たちの支援に用いる。漁船は日本やスリランカから購入し、全長12~24メートル規模を予定。油の被害が比較的少なかったサンゴ礁外側の沖合での漁に使用する。計画には、冷凍設備を備えた漁船を扱うための漁業者500人超を対象にした訓練も含まれている。モーリシャス政府はこのほか、養殖漁業の開発支援や研究施設の改善なども日本側に求めているという。

 在モーリシャス日本大使館は「様々な要請が来ていることは事実。日本としてできることを迅速に実施できるよう現在動いている」としている。遠藤雄司

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