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 トランプ米大統領は1日、黒人男性が警察官から銃撃されて重傷を負った事件をきっかけに人種差別への抗議デモが続いているウィスコンシン州ケノーシャを訪問した。地元の治安当局者らと面会し、「(デモ隊の)行為は平和デモではなく、まさにテロ活動だ」と抗議デモを批判した。

 トランプ氏は同日、バー司法長官とウルフ国土安全保障長官代行を従え、抗議デモの一部暴徒化で店舗などが焼け落ちた現場を視察。その後、地元の治安当局者らを集めた会合で「2、3日前までは地獄だったが、今は治安当局のおかげで安全になった」などと激励した。一方、警察官に背後から7発銃撃されて重傷を負った黒人男性ジェイコブ・ブレークさん(29)の家族には面会しなかった。

 ウィスコンシン州は大統領選の勝敗のカギを握る激戦州の一つ。今回の訪問では、民主党の地元首長の対応が不十分と批判し、自身の訴える「法と秩序」をアピールする狙いがあった。

 ケノーシャではデモ隊の参加者3人が銃撃されて死傷し、「自警団」に参加していたとみられる17歳の少年が訴追されるなど、混乱が続いている。トランプ氏の訪問は、地元首長らが反対する中で強行された。(ワシントン=園田耕司)

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