辞任する安倍晋三首相の支持率下落の一因ともされる「アベノマスク」の調査報道を検証します。全戸配布を終えたばかりにもかかわらず、なお8千万枚を介護施設などに配る予定だったことがわかり、朝日新聞が報道して大きな反響となる中、野党も国会で取り上げることになりました。引き続き、特別報道部の藤山圭記者がその舞台裏を明かしてくれました。
Q:布製マスク8千万枚の追加配布計画を朝日新聞が報じたのが7月27日の夕刻。翌28日から野党が開いた合同ヒアリングでも取り上げられた。当初から予定が?
A:マスクについては当初の議題になかったのですが、前日にネットの反響がとても大きかったので、急きょ議題に入りました。
Q:どんな様子だった?
A:私も国会で傍聴しました。野党側は、なぜ全戸配布が終わったあとに契約したのか、今のマスクの需給状況をわかっているのかと質問。つまり、「いらないだろう」ということですね。
厚生労働省でマスクを担当する官僚としても、「マスクは足りている」と言えば配る意味がなくなってしまうので、答えられずしどろもどろになったり、目が泳いだり。
Q:次の29日、担当者が「持ち帰って検討します」と発言。これが節目に?
A:記事を書くに当たって厚労省を取材したときは、「配る時期は未定」という回答でした。その数日後に「7月下旬には配ります」という話がありました。
追加で配る8千万枚の中には、…
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