「コロナ解消に戦争」発言の教育長辞任へ 不適切と謝罪

長橋亮文
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 戦争を待望するかのような発言をした新潟県燕市の遠藤浩教育長(55)が2日、緊急の記者会見を開き、今月下旬に辞任する意向を明らかにした。会見の冒頭で「真意が別のところにあったにせよ、不適切であったのは変わらない」と深く頭を下げ、謝罪した。

 遠藤氏は8月21日の教育委員会で「コロナ禍を解消する方法は、どこかで大きな戦争が発生することではないだろうか。きっと経済が上向くきっかけになるのではないか」との趣旨の文書を配布、発言した。その後、外部から不適切との指摘を受けていた。

 文書を口頭で補ったため、委員会の参加者には自身が戦争を切望していないことは伝わったと説明。「戦争は人間の尊厳を損なう最も愚かな行為であり、世界中の人びとに多くの犠牲と心に深い傷を残すことから、私は戦争に強く反対する立場だ」と強調した。

 遠藤氏は2日午前に鈴木力市長と面会、関係者への謝罪の時間が必要だとして9月議会終了後の辞職を申し出た。鈴木市長は「教育行政のトップとして適切性に欠ける。辞任はやむなし」とのコメントを発表、24日での辞任を承認した。鈴木氏も教育長の任命責任を取るとして自らの処分を9月議会に諮るという。遠藤氏は上越総合技術高校長を務めた後、2019年4月に教育長に就任した。(長橋亮文)