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 デスクワークの男性は、たんぱく尿のリスクが高いと、大阪大学のチームが発表した。そうでない男性に比べ、発症するリスクが1・35倍あったという。尿中にたんぱく質が出るたんぱく尿は腎臓病の主な特徴のひとつで、デスクワークの時間を短くすることが、腎臓病の予防につながるかもしれない。

 たんぱく質は本来尿にはほとんど混ざらないが、腎臓に病気が起こると、血液中から腎臓を通過して尿に出てしまう。結果は8月、伊科学誌「Journal of Nephrology」(https://doi.org/10.1007/s40620-020-00826-w別ウインドウで開きます)に掲載された。

 チームは2006~12年度に定期健康診断を受けた阪大職員男女計1万212人のデータを解析した。男性のうち、初回の健診で主な働き方について、デスクワークなど座った姿勢で働くと答えた3449人では、その後452人(13・1%)がたんぱく尿を発症した。

 立ち仕事や歩く仕事などと答えた1538人のうち、発症は145人(9・4%)だった。デスクワーク以外の要因を除く解析の結果、デスクワークの男性のたんぱく尿のリスクは、それ以外の就業形態より1・35倍高かった。女性では関連が認められなかった。

 阪大キャンパスライフ健康支援センターの山本陵平准教授(腎臓内科)によると、デスクワークがたんぱく尿のリスクを上げる仕組みや、性別で差が出る理由はよくわかっていない。「デスクワークの合間に体を動かすことで、腎臓病の予防につながり、健康を維持できる可能性がある」と話した。(杉浦奈実)