IAEA、北朝鮮に「深刻な懸念」 核施設の工事継続か

ウィーン=松井健
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 国際原子力機関(IAEA)は1日、北朝鮮の核関連活動に関する報告書を公表した。寧辺(ヨンビョン)の核関連施設でウラン濃縮などの活動が続いているとして、「深刻な懸念が引き続き残る」と指摘した。

 報告書によると、寧辺のウラン濃縮施設では定期的な車両の動きや排気などの活動が見られた。建設中の軽水炉の周辺でも資材の搬入や建設車両が観察されており、工事が続いている可能性があるとした。

 一方、兵器級プルトニウムを生産できる寧辺の黒鉛減速炉は、2018年12月以降、運転が止まっていることは「ほぼ確実」としたが、使用済み燃料が炉心から取り出されたかは不明としている。また、平壌に近いカンソンの施設でも定期的な車両の動きがあり、活動が続いていることを示しているとした。

 報告書は、9月に開かれるIAEAの年次総会に向けたもので、公開情報や衛星画像の分析をもとにまとめた。(ウィーン=松井健)