政府は「アベノマスク」の製造を発注した企業や枚数、契約した金額の全容を明らかにしていません。朝日新聞は独自の取材に基づいて実態を調べ、政府がマスクの全戸配布後、介護施設などへ新たに8千万枚を配ろうとしていた事実をつかみました。
このように、政府など当局の発表に頼らず、記者が独自に取材を積み上げて事実に迫る手法を調査報道と呼びます。同じ記者でもその内実を知る人はそれほど多くありません。どのように取材を進めているのか、その舞台裏を朝日新聞特別報道部の藤山圭記者に聞きました。
Q:通常の取材と調査報道との違いとは。
A:前任地の福岡では、福岡県警の取材キャップとして記者クラブに所属し、取材の統括をしていました。事件は次々と起き、右から左にどんどんさばかないと回りません。後輩からの報告を含め、1日に電話60件、メール100通くらいの処理に追われていました。
これに対し、調査報道では足がかりになるところから自分で探さなければなりません。特別報道部に異動してから、携帯電話が鳴ることもほとんどなくなりました。最初の3カ月くらいは自由で楽しいんですが、その後はだんだん不安になってきます。
ただ、記者クラブにいるから調…
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朝日新聞社会部