拡大する写真・図版梨田昌孝さん=2020年7月20日、兵庫県伊丹市、槌谷綾二撮影

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 元プロ野球監督で、現在は解説者として活躍している梨田昌孝(なしだ・まさたか)さん(67)は、今年3月に体調不良を訴え、新型コロナウイルスへの感染が発覚。人工呼吸器が必要となり、一時は生命の危機に立たされました。奇跡的ともいえる回復を遂げ、仕事に復帰できるようになるまでの道のりはどんなものだったのか。家族や治療にあたった医師らの声も交えて振り返ります。

なしだ・まさたか 1953年、島根県生まれ。県立浜田高からドラフト2位で72年に近鉄入団、17シーズンを捕手として活躍。ベストナインに3度選ばれた。88年に現役引退後は、近鉄(2000~04年)、日本ハム(08~11年)、楽天(16~18年)で監督を務め、通算805勝。01、09年にはリーグ優勝を果たした。現在は野球解説者。

だるさが予兆 「油断したかな?」

 「なんか体がだるいな」。梨田さんが異変に気づいたのは、3月25日の昼下がり。兵庫県伊丹市の自宅でくつろいでいたときだった。

 「油断したかな? 風邪かな」。新型コロナウイルスの国内の感染者が日に日に増えていた。しかし、感染の心当たりはなかった。

 

 野球解説の仕事の準備のため、2月に沖縄県や宮崎県で開催されていた全12球団のキャンプを取材。新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいたが、当時は大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの話題が多く、どこかひとごとだった。しかし、その後、事態は深刻さを増す。

 感染拡大防止のためとして、政府は、スポーツや音楽の大規模イベントの中止、小中高校などの休校を要請。北海道や秋田県での講演の仕事もキャンセルになった。「人に会うことで僕らは元気をもらうのに、こんな毎日は面白くないなあ」。そんなことを感じつつ、3月を迎えた。

 3月20日に予定されていたプロ野球公式戦の開幕も延期が決まった。その直前のオープン戦。阪神―オリックス戦は京セラドームに足を運ぶことができたが、感染予防で立ち入り制限があり、選手らには近づけない。ウイルスの足音をうっすらと感じた。

 だるさを感じた25日、体温を…

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