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 2011年9月の紀伊半島大水害から9年を迎える。災害発生直後だけでなく、その後も長く課題となったのが、崩れた土砂が川をせき止める土砂ダムだ。土砂ダムの影響で、約3カ月避難を強いられた田辺市の地区では工事が続き、紀伊半島全体でも対策が進められている。

 「ありえない」。2011年9月4日の朝、田辺市熊野(いや)地区の区長だった橋本登さん(83)は、変わり果てた集落の姿に驚いた。山が一つ、谷底にかけて崩れ落ちていた。車1台分もあるような大きな岩も、土砂崩れによって集落に流れついていた。泥の生臭いにおいがあたりに漂っていた。

 熊野地区には当時約30人が住み、谷川沿いに走る道の両脇に家が点在していた。橋本さんの家は下流の高台にあり、被害はなかったが、地区では土石流などで2人が死亡、1人が行方不明になった。

 流れ込んだ土砂は川をせき止め…

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