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 2016年6月21日、ニューヨーク・トランプタワーの一室。秋の大統領選に向けて共和党候補の指名を確実にしたばかりのトランプ氏は、キリスト教福音派の指導者約20人と向き合っていた。

 「大統領に選ばれれば、(ホワイトハウスへの)絶対的なアクセス権を与える。福音派の考えをアドバイスする重要な役割を担ってほしい」。出席者の一人、「信仰と自由連合」のラルフ・リード会長(59)は、トランプ氏のメッセージが強く印象に残る。

 一行はその後、市内のホテルに移動し、トランプ氏と福音派指導者の会合が非公開で行われた。米メディアが入手した音声によると、トランプ氏は「あなた方は米国で最も強力な団体だが、団結しなければならない。教会の中だけでなく、外でもだ」と訴えた。指導的牧師として強い影響力があったビリー・グラハム氏(故人)の息子フランクリン氏は「トランプ氏は米国の歴史の重大な岐路で、国を導く神の男だ」と称賛した。

 米人口の25%とも推計される福音派は聖書の記述を忠実に解釈するキリスト教の保守派で、人工妊娠中絶や同性婚への反対、親イスラエルの姿勢などで知られる。敬虔(けいけん)なキリスト教徒ではなく、離婚や不倫を重ねたトランプ氏とは本来、価値観が相いれないはずだ。だが、結果的には強力な支持基盤となった。

守られた「絶対的なアクセス権」

 トランプ陣営は会合の直後、リード氏ら25人による「福音派指導者諮問委員会」を組織。翌月には、福音派として知られるペンス・インディアナ州知事を副大統領候補に指名し、保守系の最高裁判事指名など、福音派が重視する選挙公約も掲げた。出口調査によると、16年の大統領選では白人福音派の81%がトランプ氏に投票し、当選の原動力となった。

 政権発足後、トランプ氏は「絶対的なアクセス権」の約束を守った。

 ホワイトハウスでは聖書の勉強…

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