日経平均、コロナ急落前の水準回復 終値2万3465円

鈴木友里子
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 3日の日経平均株価の終値は前日より218円38銭高い2万3465円53銭と、2月20日以来の高値になった。新型コロナウイルスの感染拡大による急落前の水準まで回復した。2008年のリーマン・ショック時は危機前の水準に戻るのに約5年かかったが、今回は約半年で値を戻した。

 3日の日経平均は朝方から幅広い銘柄が買われ、午前の上げ幅が一時330円超に。前日の米株式市場でダウ工業株平均がほぼ半年ぶりに2万9千ドル台まで回復した流れを継いだ。金融緩和などに支えられ、景気や企業業績の持ち直しに期待感が高まっている。

 新型コロナの影響で世界で株安が連鎖し、日経平均は2月25日から4日間で計2200円以上落ちた。3月19日には1万6552円まで下げたが、その後は各国の金融緩和や財政政策で回復。ワクチン開発や経済活動再開への期待から持ち直してきた。野村証券の伊藤高志氏は「リーマン時と違い、各国が迅速に大規模な金融・財政政策を打ち出し、資金の目詰まりを防いだことが大きい」とみる。

 一方で、企業業績がコロナ前の水準を回復するのは来年度以降との声が多く、市場には「金融緩和に支えられた期待先行の株価。実体経済が追いついてこなければ再び下落に転じることもあり得る」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘氏)との警戒感もある。鈴木友里子