観光業特化のベンチャー支援拠点、大阪に 三菱UFJ銀

筒井竜平
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 三菱UFJ銀行は、観光業に特化してベンチャー企業を支援する施設を大阪市内に新設する。関西に拠点を持つ約20社の大企業が運営費の負担などで協力する。新型コロナウイルスの影響で観光業が打撃を受けるなか、ベンチャーと大企業の技術を融合して新サービスを生み出すのがねらいだ。

 同行がベンチャー支援施設をつくるのは初めて。来年2月、大阪市中央区の御堂筋沿いの建物内に開設する予定だ。有料会員向けの作業スペースや会議室などをつくる。

 年間に四つほどのテーマを設定。独自技術を持つベンチャーにかかわってもらい、施設に常駐する5人の行員が中心となって新サービスの創出をめざす。今年11月ごろに打ち出す第1弾のテーマは「リモート観光」にする予定だ。

 新サービスの実証実験などにかかる運営費を年間約2億円見込んでおり、JR西日本阪急阪神ホールディングスなど約20社が負担する。テーマ設定やサービス実現に向けた課題解決などでも協力する。

 活動を通じてベンチャーと大企業が個別に協業することも後押しする。事業が具体化した場合、同行が資金調達などを担う。同行の谷口宗哉・取締役専務執行役員は朝日新聞の取材で、「大阪・関西万博に向けてイノベーションを創出し、関西経済を活性化したい」と話した。

 関西では三井住友銀行も今月1日、ベンチャー支援施設を神戸市の神戸本部ビル内に開設した。ベンチャー企業を東京だけでなく関西にも呼び込もうとする動きが広がっている。筒井竜平