関口佳代子
生きづらさを抱えている人は、ここにアクセスを――。精神疾患や依存症などの自助グループの情報を共有できるポータルサイト「生きづらさJAPAN」が、本格的にオープンした。運営するのは、双極性障害などの経験がある当事者ら。「悩みを抱える人がつながるきっかけになれば」と期待する。
サイトは、東京都内に住む元システムエンジニアのなおさん(44)が、ひきこもりの経験者や発達障害の当事者などと昨年9月に立ち上げた。引きこもりや発達障害、うつ病、性の悩みを抱えた人などが自分の思いを分かち合う自助グループやイベント情報を共有。関東の自助グループを中心に大阪や東北まで60以上の団体の情報を掲載している。
「うつ病」や「アルコール依存」など自分の抱えている悩みのカテゴリーや、都道府県、日付ごとに自助グループやイベントを探せる仕組みだ。また、当事者の体験記を掲載しているほか、外に出ることが難しい人のためにオンラインの交流会も実施している。
サイトを作成したきっかけは、ギャンブル依存症や双極性障害を経験したなおさんが、自助グループで自分の苦しさを話し、人との出会いで救われた経験があることだという。
会社で受けたパワハラや月500時間を超える勤務で心を病み、退職した。パチンコに1日に10万円以上使う日もあるなど、ギャンブルにのめり込んだ。金が底をつき、死のうとして抗うつ剤を過剰摂取。退院しても、親とはそりが合わず、家に居場所はなかった。ネットで見かけた都内の自助グループに足を運んだのは、そんな時だった。2011年のことだ。
うつ病や双極性障害の人の集ま…
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朝日新聞社会部