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 三つどもえの争いが固まった自民党総裁選。そこに女性候補の姿はない。結党から65年、総裁選に女性が立候補したのは過去に1度しかない。なぜ今回も、スタートラインにさえ立てないのか。

 安倍晋三首相が辞意を表明した翌日の8月29日。「女性がリーダーを目指すことは自民党にとってもプラスになる。チャンスがあれば挑戦したい」。テレビ番組に出演した自民党の稲田朋美幹事長代行は、「ポスト安倍」への意欲を強調した。

 弁護士の稲田氏は2005年、幹事長代理だった安倍首相に見いだされ衆院議員に転身。首相の側近として知られる。行革相や政調会長に抜擢(ばってき)され出世の階段を駆け上がったが、つまずいたのは16年に就任した防衛相時代。自衛隊の日報隠蔽(いんぺい)問題で引責辞任に追い込まれた。

 「失敗して初めて、弱い立場の人たちの気持ちがわかるようになった」。その後、右派の論客でならした稲田氏が選択的夫婦別姓に理解を示し、「伝統的な家族観」にも多様性を認めるなどウィングを拡大。女性の議員連盟を立ち上げるなど「女性目線の政治」を自身の軸に据えるようになった。

「女性目線」に冷たい視線

 1カ月ほど前、官邸を訪れた稲田氏は、思い切って首相に思いを伝える。「私、総裁選に出たいんです」。引き留められるかと思ったが、違った。「まずは仲間づくりだね」。道が開きかけた気がした。

 だが現実は厳しい。菅氏が総裁選に出るとの見方が広がると、所属する細田派は早々と支持する方向で調整。憤る稲田氏は31日、再び首相を訪ねて後押しを期待したが、その答えはまたしても予想を裏切るものだった。「今回は急だから仕方ないよ」

 安倍首相が語った「仲間」とは…

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