「空も飛べると思った」 内村航平が示した驚異の数字

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金島淑華
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 今月開かれる体操の全日本シニア選手権(20~22日、群馬)に出場予定の内村航平リンガーハット)が、ツイッターにある数字を並べたところ、数字が関係者やファンの度肝を抜いた。ゆかは「91」、あん馬は「71」……合計は「496」。内村が習得した技の数だ。種目ごとに、技とその難度が掲載されている「採点規則」を1ページずつめくり、地道に数えたのだという。

 現在、国際体操連盟が認めている男子体操の技の数は全部で「832」。内村は、そのうち約6割を習得している。どれほどすごいのか。日本体操協会体操競技男子審判本部の高橋孝徳本部長は「驚異的な数字」と話す。跳馬は1技、ゆか、あん馬、つり輪、平行棒、鉄棒はそれぞれ10技で演技を構成するルールだ。つまり、全6種目で51技あればいい。高橋氏によると、シニア選手は100~200技が平均的で、トップ選手でも300~400技。「内村選手と同レベルの選手は世界でも見当たらない」という。

 リオデジャネイロオリンピック(五輪)団体金メダリスト田中佑典(コナミスポーツ)が習得したのは288技だ。内村がプロになるまで5年近く、コナミスポーツの同僚として練習をともにした。田中は「航平さんは、試合で使わない技に時間と体力を使える気持ちと体の余裕があった。基本がしっかりできているから発展や応用がきく」と分析する。そして、「誰よりも技ができたときの喜びを味わっている。うらやましい」と付け加えた。

 内村が、鉄棒の基本技である「蹴上がり」をできるようになったのが、小学1年生の時。現在31歳なので、単純計算すると、その頃から20日弱に一つのペースで技を習得してきたことになる。大会前は新しい技の習得よりも演技の完成度を高めることを優先するので、実際にはもっとハイペースだと考えられる。

 内村の超人ぶりを裏付けるの…

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