1本5万円の日本酒あげます 五輪向け→コロナ見舞いに

山下周平
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 1本5万円の日本酒100本をプレゼントします―――。岐阜県の創業150年の老舗蔵元がSNSで募集したところ、10万人以上が飲みたいと応募した。五輪イヤーに合わせて仕込んだものの行き場を失っていた最高級酒を、コロナ禍で大変な人たちへの陣中見舞いとして配ることにした。

 1本5万円の純米大吟醸「驒飛龍(ダブリュウ)」(720ミリリットル、税別)をプレゼントするのは、岐阜県飛驒市の蔵元「渡辺酒造店」。東京五輪で海外から訪れる外国人へのおもてなし用に最高級酒をつくろうと企画した。

 しかし、五輪は1年延期となり、驒飛龍は行き場を失った。飲み頃が迫る中、渡辺久憲社長の一声でプレゼントすることになった。ツイッターで応募をかけたところ、予想の30倍以上の10万人以上から応募があった。担当者は「あまりの多さに驚いている。どうやって100人を選んだらいいのか」と話す。

 驒飛龍は兵庫県産の酒米「山田錦」を使用。同酒造店の純米大吟醸は40%台の精米歩合が中心なのに対し、米を18%まで削り込み、雑味のないクリアな味を目指した。しぼりも柿渋染めの木綿袋で自然に滴るのを待つなど、日本酒古来の作り方を踏襲し、手間暇をかけて仕込んだという。

 100本の限定品で、飲み口は、すっきりした味わいで辛口と甘口の調和がとれているという。応募は20日まで。同酒造店のツイッターアカウントをフォローし、リツイートすることが条件。一般販売はしていない。(山下周平)