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 川勝平太知事は4日、昨年ノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰さん(72)に県庁で県民栄誉賞を贈呈した。県が贈る賞としては最高位。吉野さんは「誠に光栄」と話した。

 吉野さんは小型で安全なリチウムイオン電池の研究で、2005年から約10年間、富士市の富士支社で研究室長を務めた。神奈川県藤沢市から通った。この時期は「一番しんどい時期」と吉野さんが振り返る市場競争を乗り越える段階の研究をしていたという。

 吉野さんは贈呈式を終えてから記者会見に応じた。1995年ごろに本格的に始まったとされるIT革命にふれ、「あれよあれよという間に世界が大きく変わり、リチウムイオン電池も成長していって、楽しかった」と振り返った。次世代の研究者には「2025年ごろにはAIや環境問題への対応で、大きな転機が来る。これを逃したら悔いが残りますよ」と笑顔でメッセージを送った。

 富士市でも同日、小長井義正市長が吉野さんに市民名誉賞を贈呈した。(宮川純一)