メッシ、バルセロナ残留へ 「クラブと争いたくない」

ロンドン=遠田寛生
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 サッカーのスペイン1部リーグ、バルセロナに退団希望を伝えていたアルゼンチン代表FWのリオネル・メッシ(33)が残留する意向を表明した。4日にサッカー専門サイト「ゴール」の独占インタビューで明かし、複数の海外メディアも報じた。クラブとの法廷闘争を嫌がり、家族の意見も考慮した結果だという。

 2021年6月まで契約が残っているメッシは8月、07~08年以来となる無冠で終わったことなどを理由に退団を希望。弁護士を通じてクラブに文書で伝えた。契約では6月10日までに退団の意思を伝えれば、違約金なしで契約解除できる条項が含まれていた。新型コロナウイルスでシーズン終了がずれ込んだため、適用されるべきだと主張していた。

 しかし、クラブ側は条項は失効したとみなし、合意なしで移籍するにはバイアウト条項(契約解除の違約金)として設定された7億ユーロ(約875億円)を支払う必要があると主張していた。スペインリーグもクラブ側の主張を支持する公式見解を出していた。

 メッシはサッカー専門サイトに「愛するクラブと裁判で争いたくない」とコメント。移籍を相談した家族はバルセロナの街を離れたくないと号泣したとも説明した。その後、クラブの公式ツイッターは「僕は自身の最善を尽くす。僕のバルサへの愛は、決して変わることはない」というメッシの言葉を紹介した。

 メッシは13歳時にスカウトの目にとまり、アルゼンチンからバルセロナの下部組織へ。以降もバルセロナ一筋で、カップ戦などを含めて通算731試合に出場しクラブ史上最多の634得点。リーグ優勝10回を含む34タイトルに貢献している。(ロンドン=遠田寛生)