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 トランプ米大統領は4日、旧ユーゴスラビアのセルビアとコソボが経済関係の正常化に合意したと発表した。米国の仲介で、両国首脳は同日、ホワイトハウスでトランプ氏を交えた3者会談をおこなった。トランプ氏は「歴史的な日」と外交成果を誇示し、完全な関係正常化への期待を示した。

 セルビアの自治州だったコソボは独立を目指して武装闘争し、1990年代に紛争に発展。コソボは2008年に一方的に独立を宣言したが、両国は互いに国家承認していない。

 両国の署名式を開いたトランプ氏は「雇用の創出と経済発展を重視することで、両国は重大な進展に至った」と強調。セルビアのブチッチ大統領は「両国には多くの違いがあるが、大きな前進」、コソボのホティ首相も「完全な関係正常化に向けた大きな前進」と語った。米高官によると、合意には両国間の道路や鉄道網の整備などが含まれる。

 トランプ氏はまた、イスラム教徒が多いコソボとイスラエルが国交正常化と外交関係樹立に合意し、セルビアは来年7月までにエルサレムに大使館を移転させることも明らかにした。8月にはイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意を仲介しており、それに続く成果としてアピールする狙いがある。(ワシントン=渡辺丘)