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 北海道胆振東部地震が起きてから、6日で2年になる。山が崩れ、37人が犠牲になった町で、亡くなった家族を思いながら、農業に意欲を燃やす男性がいる。

 8月下旬、強い日差しが降り注ぐ畑で、北海道厚真町の山本隆司さん(55)は黒く輝くカボチャを1人で黙々と収穫していた。2年前の北海道胆振東部地震で自宅が土砂にのみ込まれ、一緒に農業を営んでいた3人の家族を失った。

 今年は米3ヘクタールとカボチャ2ヘクタール、小麦5ヘクタールを作付けした。8月に収穫を迎えたカボチャは毎日1トン以上、ほぼ1人で出荷している。一昨年までは家族4人での作業だった。一面に広がるカボチャ畑を見渡すと途方に暮れることもあるが、「家族を思い出しながら作業すると力が湧いてくる」と汗をぬぐい、収穫を続ける。

 2年前の9月6日午前3時すぎ、自宅の2階で寝ていた山本さんは強い揺れで目覚めた。その直後に「ドドド」という音とともに土砂が流れ込み、体が壁と土砂に挟まれ潰されそうになった。しばらく気を失い、気づくと夜空が見えた。1階で寝ていた家族の名前を呼んだが返事はなかった。自宅の裏山が崩れ、家はまるごとのみ込まれていた。

 病院に運ばれて2日後、ベッド…

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