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 横浜市に住む小学4年生の女児(9)を誘拐し、2日半にわたって連れ回したとして、東京都葛飾区の大竹晃史(あきひと)容疑者(38)が逮捕された事件で、大竹容疑者は「オンラインゲームで女児と知り合った」と供述しているという。ゲームを楽しむ一方で、子どもを危険から守るためにはどうしたらよいのか。

 総務省が2019年に実施した調査によると、6~12歳の80・2%がインターネットを利用し、35・0%がスマートフォンを利用していた。インターネットの利用目的は、13~19歳の6割弱が「オンラインゲームの利用」を挙げている。

 携帯型ゲーム機やスマートフォンなどで楽しむ近年のゲームは、インターネットを使ってプレーヤー同士がコミュニケーションできるものが主流だ。例えば人気のバトルゲーム「フォートナイト」は、世界で3億5千万人以上が楽しんでいて、設定によって面識がない人とも遊ぶことができ、イヤホンマイクなどを使って会話をしながらゲームを進める。

 オンラインゲームに詳しいスマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんは、「ゲームを通じて毎日のように共通の体験をすることで、面識がなかった人とも仲間意識を持ちやすい」と分析。「親が『知らない人とは会わないで』と言っても、ゲームの中で親しい友達になっているケースがある。疑うことを知らない子どもは、聞かれれば住所など自分のことを話してしまいがちだ」と言う。

 ITジャーナリストの高橋暁子さんは、「新型コロナウイルスの影響で学校が休みでも友達とつながれる場所を提供するなど、オンラインゲームは子どもたちの居場所になっている」といい、大事なのはそれぞれの家庭に適したルールを作ることだと指摘する。親は子どもがどんなゲームをしていて、だれとどんなやり取りをしているのか把握したうえで、もともと友達だった人にしか会わないこと▽会うなら親に必ず相談すること――といった約束をしておくことを勧める。(杉浦幹治)