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 国の天然記念物、奈良公園の鹿がゴミ袋などを誤って食べてしまうことが問題になっている。これを解決しようと、鹿が食べても健康に影響が少ない素材で、県内の企業が紙を開発した。題して「鹿紙(しかがみ)」。将来は土産物店で紙袋などに使ってほしいといい、普及に努めている。

 鹿紙は鹿せんべいにも使われる米ぬかと、牛乳パック由来の再生パルプを使ってつくった。一般財団法人「日本食品分析センター」に依頼して検査したところ、少なくとも人間が食べても健康に影響がないという。

 鹿紙ができたきっかけは、化粧品の企画や卸を行う「ならイズム」(田原本町)の松川英朗さん(43)が昨春、東大寺の土産店に商談に出かけたこと。その際、東大寺の職員から「ゴミの誤飲で鹿が命を落としている」と聞いた。鹿の胃袋からプラスチックの塊が見つかったこともニュースで知った。

 「包装に使える、鹿せんべいのような紙をつくろう」。松川さんは知り合いの紙器製造会社「ナカムラ」(同町)の中村孝士さん(48)と印刷デザイン会社「文洋堂」(桜井市)の小川清さん(50)に声をかけ、約1年間かけて開発した。

 これまでに奈良市観光協会や東大寺の土産店で鹿紙を使った紙袋が試験的に使われた。だが、課題は価格。一般的なポリ袋だと1枚数円程度のところ、鹿紙で紙袋を作ると1枚約100円だ。松川さんは「生産量が増えればコストを抑えられる。広く使ってもらえる価格にしていきたい」と話す。

 応援する企業も出てきた。8月…

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