天野彩
2018年9月の北海道胆振(いぶり)東部地震の発生直後、ほとんどの店で営業を続けたのが北海道最大手のコンビニエンスストア、セイコーマートだった。ブラックアウト(全域停電)が発生し、ほかの小売店が営業できないなか、店を開けて商品を提供し続けた姿は「神対応」とも言われた。なぜ可能だったのか。当時の代表取締役社長で、現代表取締役会長の丸谷智保さん(65)に聞いた。
この2年でコンビニの災害時の備えはどう変わったのでしょうか。記事の後半では大手4社の対応を紹介します。
拡大する「地域住民が頼れるお店を目指す」と語るセコマの丸谷智保会長=札幌市中央区
――2年前の地震発生時はどのような状況でしたか。
私は東京にいましたが、稼働していた旭川空港経由ですぐに道内に戻りました。電気がなくなり、給油ができず、物流がままならず、ないないづくし。揺れで物流拠点の商品は崩れて床に落ち、壊滅的な状態でした。停電でシステムダウンもしました。発注、納品データを復旧するのに時間がかかりました。
それでも各店舗には従業員が自…
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