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 カンボジアに逃れていたタイの民主活動家が6月初め、プノンペンで消息を絶った。何者かに拉致されたとみられている。東南アジアでは近年、政権に批判的な活動家が、亡命先の近隣国で失踪するケースが相次ぐ。真相は、闇の中だ。(ハノイ=宋光祐、バンコク=貝瀬秋彦)

拡大する写真・図版ワンチャルムさんの失踪について、タイ外国特派員協会で真相究明への協力を訴える姉のシタナンさん(中央)=2020年8月27日、バンコク、貝瀬秋彦撮影

突然大きな音「息ができない」

 「私は姉として、最後まで真実を追及します。この事件を過ぎ去ったことにはさせない」。シタナン・サッサクシットさん(48)は8月27日、「国際失踪者デー」を前にタイの首都バンコクで開かれた会合で、こう決意を述べた。

 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」が集めた目撃情報によると、シタナンさんの弟のワンチャルムさん(38)は6月4日午後6時前、プノンペンの自宅アパート前にある雑貨店に食料品を買いに出た際に、武装した数人の男たちに車で連れ去られた。

拡大する写真・図版ワンチャルムさんが姿を消す直前に買い物に行ったとされる自宅アパート前の雑貨店=2020年8月7日、プノンペン

 その時、ワンチャルムさんは、バンコクに住むシタナンさんと電話中だった。突然、大きな音が聞こえ、ワンチャルムさんは「息ができない」と繰り返し、電話が途絶えたという。

 タイの民主化を求める活動をし…

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