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 台風10号が6日から7日にかけて、強い勢力で九州付近を通過した。気象庁は数日前から「特別警報級」として警戒を呼びかけ、20万人を超える人たちが避難所に身を寄せた。新型コロナウイルスの影響で、各地の避難所が定員を削減。満員になる施設が相次ぎ、ホテルを避難先に選ぶ人もいた。

計876万人に避難指示・勧告

 暴風や高潮が懸念され、7日にかけて203カ所の避難所が開設された北九州市。小倉北区の一人暮らしの女性(71)は6日午後2時半ごろ、おにぎりなどを持って近くの北九州メディアドームに避難した。避難所への避難は初めて。隣の住民に「早めに一緒に行きましょう」と声をかけられ、決心したという。「家にいる時にはどうしようか不安だったけど、声をかけてもらえて助かった」

 「特別警報級の台風」「最大級の警戒を」――。気象庁は、台風が沖縄や九州に接近する2日以上前の今月3日から連日、記者会見を開いて警戒を呼びかけた。武田良太・防災担当相も2度、異例の記者会見を開いて備えを求めた。

 自治体も避難の呼びかけを急ぎ、福岡市では台風接近の半日前の6日午後3時に避難勧告を出すとともに避難所を開設。対象は災害リスクのある地域に住む77万3914人で、天神や博多駅前など中心街も含まれた。一度に出した避難勧告では「記憶にない規模」(市の担当者)だった。

 避難指示・勧告は一時、九州、中国、四国の計約876万人を対象に出された。実際に避難所に身を寄せた人は約22万人に上った。

 長崎県では、7日午前6時時点で5万444人が避難。今月2~3日に接近した台風9号の時の避難者1670人の約30倍に増えた。福岡県内も最大で4万6217人が避難。気象庁が今回と同様に、事前に警戒を呼びかけた2018年の西日本豪雨時の3倍近くに増えた。

 福岡県の酒谷陽右・消防防災指導課課長補佐は「過去と比較したわけではないが、避難された人は多かったと感じた」。気象庁や報道機関が連日、避難を呼びかけた結果とみる。「命を守る行動をとっていただけて良かった」

台風もコロナも心配→ホテル満室に

 一方、新型コロナウイルスの影響で、「3密」対策のために各地の避難所が定員を大幅に減らした。満員になる避難所も相次いだ。

 長崎県佐世保市では6日昼過ぎ…

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