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 「インターネットサイトの利用料未納」などを口実にコンビニで電子ギフト券を購入させ、番号を聞き出してだまし取る手口の特殊詐欺被害が多発している。高齢者に限らず幅広い年齢層で被害が出ており、神奈川県警はコンビニとも協力して被害防止を図っている。

 7月下旬のある夜、逗子市の「セブンイレブン逗子7丁目店」になじみの男性客(78)がやってきた。

 「アマゾンのギフトカードを3万円分購入したい」

 店長の森時子さん(54)は不審に思った。早朝によく来るお客さんだが、少し焦っていて様子が違う。

 「プレゼントですか?」

 森さんが尋ねると、男性は「実は」と話し始めた。

 自宅のパソコンの画面が急に動かなくなり、「マイクロソフト」の電話番号が表示された。電話すると、パソコンを使うにはアマゾンのカードでの支払いが必要と言われたのだという。

 男性は「パソコンが使えないのは困る」と購入を急いでいたが、森さんは「詐欺では」と思った。居合わせた従業員の井上勝海さん(21)も「マイクロソフトなのにアマゾンのカードは怪しい」。2人で相談し、逗子署に通報した。

 男性は相手の指示で、コンビニに行っている間も固定電話の通話をつないだままにしていた。駆けつけた署員が電話をかわると、相手は「アメリカからかけている」などと言い、やがて一方的に切れたという。

 この店では8月末にも高齢男性がカードを買いに来て、応対した井上さんが詐欺だと見抜いたという。

 似た手口の詐欺は各地で起きている。

 横浜市港南区の「ファミリーマート笹下4丁目店」では7月、高齢の男性が「iTunesカードを20万円分購入したい」と申し出た。オーナーの松本洸輔さん(42)が「詐欺ではないですか?」と声をかけたが、男性は「アメリカの友人が困っている。すぐに送金しないと大変なことになる」と言って聞かない。

 松本さんは「高額なので手続きに時間がかかる」と言って待ってもらい、港南署に通報。駆けつけた署員が男性を説得した。男性は「4億円の遺産が手に入る権利がもらえる」などと書かれたメールを受け取り、信じきっていたという。

 藤沢市の「セブンイレブン藤沢円行店」でも6月、約40万円分の電子ギフト券を買おうとした男性をオーナーの藤田淳子さん(64)や店員らが説得し、詐欺の被害を食い止めた。

 異変に気づいたコンビニ店員による声かけは、被害防止への効果が大きい。逗子署、藤沢北署、港南署はこのほど、被害防止に貢献した店員や店に感謝状を贈った。

最も多い手口は…

 電子ギフト券はコンビニなどで…

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