[PR]

 日本舞踊の名手として、宝塚歌劇団で活躍した専科の松本悠里(ゆり)さんが、来年1月3日で退団する。歌劇団が7日、発表した。歌劇の功労者をたたえる「宝塚歌劇の殿堂」に、現役生から唯一選ばれた大ベテラン。足かけ64年のタカラジェンヌ人生についに幕を下ろす。

 松本さんの最後の舞台は、25日に宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)で開幕する月組の日本物レビュー「WELCOME TO TAKARAZUKA―雪と月と花と―」(作・演出=植田紳爾(しんじ))。歌舞伎役者の坂東玉三郎さんが、初めて宝塚の舞台の監修に携わる記念すべき公演で、東京宝塚劇場(東京都千代田区)の千秋楽で卒業する。

松本悠里さんの輝かしい足あとを振り返ります。

 神奈川県出身。1957年に入団し、雪組に配属。65年のヨーロッパ公演を皮切りに、ハワイや香港など歴代最多となる9度の海外公演に出演してきた。74年に舞踊専科へ異動し、89年に理事に就任。昨年6月から特別顧問を務めていた。

 2001年には、故・春日野八千代とともに菊田一夫演劇賞特別賞を受賞。12年には旭日小綬章を受けた。

 宝塚歌劇が100周年を迎えた2014年、元トップスターら100人が名を連ねる「宝塚歌劇の殿堂」に現役生から唯一選ばれた。

 直近では、18年に上演した宙組初の日本物レビュー「白鷺(しらさぎ)の城」に特別出演。昨年10月の「宝塚舞踊会」でも円熟した日本舞踊を披露していた。

 松本は「100周年をお祝いし、さらに発展するすばらしい宝塚歌劇団に長く在籍でき、すばらしい思い出を胸に卒業できることを幸せに思います。今日まで多くの皆様にお世話になりましたこと、心より感謝申し上げます」とコメントしている。(杢田光)