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 野生の希少動物の保護や保全、繁殖を続ける栃木県那須町の「那須どうぶつ王国」は7日、活動費用の調達を目的としたクラウドファンディング(CF)を始めた。新型コロナウイルス禍で臨時休園が続いて収入が激減。活動に支障が出かねないと決断した。

 どうぶつ王国は標高約750メートル、約43万平方メートルの敷地で約150種約700匹の動物を飼育・展示している。野生動物の保護、保全にも力を入れ、国の特別天然記念物のニホンライチョウや希少動物のホッキョクオオカミやスナネコ、マヌルネコ、ハシビロコウなどの繁殖にも取り組む。

 新型コロナウイルス感染拡大にともなう首都圏の緊急事態宣言を受け、4月中旬から35日間の臨時休園に追い込まれた。再開後も営業時間を短縮し、休園日を増やした。来園者は昨年より6割減という。

 CF開始にあたって会見した佐藤哲也園長によると、4月1日から9月1日までの売り上げは昨年に比べて約5億円の減収。佐藤園長は「動物の食事代や医療費などに毎月約4千万円の費用がかかる。ほかにもニホンライチョウの野生復帰に向けた施設建設計画などもある。広く資金援助を募ることにした」と説明した。

 CFは7日から11月6日までの60日間。当面の目標金額は1千万円。スタート初日の7日午後8時現在、約460万円の支援が寄せられた。

 支援金額は5千円から50万円まであり、返礼品はトナカイの角や鳥の羽根、王国の永久パスなどのほか、スナネコやレッサーパンダ、10日から公開予定のホッキョクオオカミの命名権も準備した。

 支援金はツシマヤマネコなど希少動物の保全事業やレッサーパンダの親子展示施設整備、コツメカワウソの新施設建設などにも充てていくという。CFのページには、どうぶつ王国のホームページからアクセスできる。(池田敏行)