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スポーツのミカタ

 「稽古が『3密』に該当する恐れがあり、新型コロナウイルスの感染源となりうる口からの飛沫(ひまつ)飛散が非常に多い」。全日本連盟がそう認め、一時は対人稽古の自粛が伝えられるなど、競技再開が遅れた剣道。

新型コロナウイルスの影響で高校総体など多くの大会が中止となるなか、各地で代替大会が開かれている。どんな思いで競技に臨んでいるのか。高校生アスリートのひと夏を追った。

 愛知県では剣道を介し、社会人のクラスターが発生。参加校が多いこともあり、代替大会を断念せざるをえなかった。

 一方、岐阜や三重は感染対策を徹底することで開催を決めた。

 14、15日に関市で団体戦を開いた岐阜県。

 マスクの着用に加え、独自策として剣道の面に口や鼻の部分を覆う「シールド」を付けることを課した。それでもコロナを心配して辞退した学校も出たという。

 男子団体優勝の高山西(高山市)は感染拡大対策で約1カ月半休部。競技を再開しても、慣れないマスクに戸惑った。

 平静を取り戻しかけた矢先、高山市を豪雨が襲った。

 学校は1週間休校になり、さらにストレスが重なった。土屋壮平主将(3年)は二重の苦しみを乗り越え、「最後の大会があると信じて練習してきてよかった」と涙した。(土井良典)