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 台風10号による停電は、佐賀県内の一部で8日も続いた。唐津市の山間部などでは、住民たちが途方に暮れていた。

 唐津市相知町平山上に住む馬場崎徳一さん(67)宅では、7日午前4時ごろに停電したという。台風に備えて起きていて、真っ暗になったので電池式のライトをつけた。「携帯電話の充電ができないのがいちばん困った」と話す。

 台風情報はラジオで確認。7日の夜は「真っ暗だし、やることがないから」と午後8時ごろには寝た。衣類は8日、妻の松子さん(65)が車で町の中心部に行き、コインランドリーで洗濯した。停電が解消されたのは、1日半ほどたった8日午後3時ごろだった。

 近くの会社員の川原春美さん(57)宅は「オール電化」。お風呂が使えないのが最もつらかったという。料理はカセットボンベ式のガスこんろ。冷蔵庫は冷気が逃げないよう、なるべく開けないようにした。

 ほかにも、別の男性(71)宅ではトイレが動かず、風呂の水をくんで流したという。

 一帯では、九州電力送配電の広報車が「ご迷惑をおかけしています」とアナウンスしながら巡回していた。九電によると、8日午後7時現在、唐津市内で約20戸、伊万里市内で約40戸、まだ停電しているという。(渡辺松雄)