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 鳥の糞(ふん)の付いた自転車をわざわざ選んで盗もうと考える人はいないはず――。そんな発想から生まれた盗難防止グッズ「鳥のうんちシール」が、ヴィレッジヴァンガード(名古屋市)のオンラインストアで販売されています。

 3枚入りで税込み1430円で売られているこのシール。ヴィレッジヴァンガードオンラインストアの商品説明には、こう書かれています。

 「もし自転車のサドルに鳥の糞が付いていたら、きっと嫌な気持ちになるでしょう。それは、自転車を盗もうと考える人も同じです。鳥の糞の付いた自転車をわざわざ盗もうと考える人はいないはず。『鳥のうんちシール』はそんな『鳥の糞=汚い』という共通認識を利用した自転車盗難防止グッズです」

 実はこの商品、5年前にも発売しており、今回はその復刻版にあたります。前回は千葉工業大学大学院に在籍していたもときれおがさんのアイデアを元にヴィレッジヴァンガードが商品化しましたが、今回はもときさんが個人で制作したものを仕入れて販売しているそうです。

 「思い入れのあった商品だったので、廃番になった後で個人でクラウドファンディングで資金調達して作ったんです」ともときさん。28歳になった現在は、文具メーカー「プラス」に勤めていて、使っていくうちに消しゴムが富士山のようになるヒット商品「エアイン 富士山消しゴム」も手がけています。

 工学部デザイン科学科の卒業制作として取り組んだ鳥のうんちシール。きっかけは、自分の自転車を見て「こんな汚い自転車、誰も盗まないだろうな」と思ったことでした。

 制作にあたって、駅前や商店街など鳥の糞が落ちていそうな場所を見て回り、自分たちが想像する鳥の糞の形状と、実際の形状が異なるということに気づいたそうです。

 「大事なのは鳥の糞と認識されることであって、リアルな糞を作ることではないんだと気づけたことが大きかったです」

 糞の形を数パターン作って友人にヒアリングして回り、最も評価が高かった形状を採用したそうです。

 再販に向けたクラウドファンディングでは、目標金額20万円に対して倍以上にあたる45万円が集まりました。ヴィレッジヴァンガードオンラインストアだけでなく、自身のウェブサイトなどでも販売しています。

 「サドルの側面へ垂れるように貼り付けることでリアルに表現できます。自転車だけでなく傘に貼ったり、友人へのサプライズに使ったりと、ぜひ活用してください」ともときさんは話します。(若松真平)