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 勢力の強い台風が近年、相次いで襲来するようになっている。台風の進路を正確に予報し、適切に警報を出すには気圧や風速の把握が欠かせないが、台風が急速に発達する南の海上は観測手段が限られているのが課題だった。そんな中、気象衛星「ひまわり8号」の高精細なデータを予報に生かそうという研究が進んでいる。航空機観測と組み合わせ、渦巻く雲の動きを正確に捉えるのが狙いだ。

 6日から7日にかけて九州西部を通過した台風10号は、中心気圧が一時920ヘクトパスカルまで下がるなど、非常に強い勢力まで発達した。

 気象庁によると、今年は海面水温が30度以上の海域が日本の南に広がり、大量の水蒸気が供給されて台風が発達しやすい状況になっていた。8月の四国や東海沖などは記録がある1982年以降で最も高く、9月いっぱいは高い状態が続くとみられる。

手薄な海上

 台風が南の海上にあるときは中心気圧と最大風速を直接測れる観測点がないため、勢力は、気象衛星が撮影した雲の画像を過去の台風と比べて推測することになる。勢力が特に強い台風は例が少なく、誤差が大きくなりがちだ。今回の台風10号も一時は「特別警報級」まで発達するとの予想があったが、結果的には接近前に勢力が弱まった。

 こうした予報の難しさを克服しようと北海道大博士課程1年の塚田大河さんらが研究しているのが、ひまわり8号の画像から直接雲の動きを追う方法だ。ひまわり8号は2015年に運用が始まった最新鋭の気象衛星で、高解像度に加え、2分半ごとという細かさで撮影できる。

 17年の台風21号で発達過程…

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