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 南アフリカで、大手薬局チェーンのウェブサイトに掲載された広告が、黒人の髪を「さえない」、白人の髪を「普通」などと表現したのは人種差別だとして批判が沸き上がっている。同社は「私たちは間違いを犯した。心から謝罪する」と広告を削除したが、抗議は収まらず、大半の店舗が一時閉鎖する事態となった。

 AFP通信や現地紙の報道によると、問題の広告はユニリーバ社のヘアケアブランド「トレセメ」が制作。今月4日、薬局チェーン「クリックス」がウェブサイトで公開した。広告では、黒人モデルの髪の写真に「縮れてさえない」「乾燥して傷んだ」との説明をつけた一方、白人モデルの髪を「普通」「繊細」などと表現した。

 この広告に対し、人種差別的だとして非難が殺到。7日には左派系野党が抗議を呼びかけ、クリックス約500店舗のうち425店舗で抗議活動があり、一時閉鎖に追い込まれた。一部の店舗は破壊されたという。

 この事態に南アフリカ政府は、広告を「露骨な人種差別」と批判しつつ、破壊行為などをやめるよう声明を発表した。

 クリックスはツイッターで「私たちは人種差別を許さず、ナチュラルへアーを強く支持する」と表明。責任者だった経営幹部が辞任し、トレセメの商品を売り場から撤去するとした。

 トレセメも「(広告)キャンペーンは、あらゆる髪の美しさをたたえ、私たちが提供する幅広い解決策を示すためのものだったが、間違ってしまった」などと謝罪した。(遠藤雄司)