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 NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使った預金の不正引き出しが相次いでいる問題で、ゆうちょ銀行は9日夕、同行の顧客でも預金が不正に引き出された事例が見つかったと発表した。

 ゆうちょ銀行は被害の詳細は明らかにしていないが、被害に遭った顧客に対しては「被害状況をよく確認のうえ、しんしに対応する」とコメント。ドコモとは「セキュリティー強化について迅速かつ適切に対応している」としている。

 ゆうちょ銀は2017年11月からドコモ口座との連携を開始。氏名と生年月日、口座番号、キャッシュカードの暗証番号の4項目があれば、銀行口座をドコモ側に登録する口座連携ができる。ゆうちょ銀は9日午前9時40分から口座の新規登録を止めた。ただし、すでに口座を連携している場合は預金の移動(チャージ)は引き続きできるという。

 ドコモ口座では複数の地方銀行で不正引き出しが発覚。9日未明までに計17銀行の口座連携を停止させていた。ドコモ口座と口座連携している銀行はメガバンク2行を含めて35行。ゆうちょ銀を含め、連携中断は18行。被害は計10行程度で確認されている。(藤田知也)

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〈ドコモ口座〉 スマートフォンでの買い物や送金に使うお金をネット上にためておけるサービス。この口座をつくって銀行の口座とひもづければ、銀行口座からドコモ口座に入金(チャージ)し、「d払い」と呼ばれるスマホ決済ができるようになる。チャージはコンビニでもできる。これらのサービスはドコモの携帯を利用していなくても使える。

●ドコモ口座との口座連携を中断した銀行

※★は朝日新聞の取材で被害が確認された銀行 北洋銀行(札幌市)、★みちのく銀行(青森市)、★七十七銀行(仙台市)、仙台銀行(同)、★東邦銀行(福島市)、千葉銀行(千葉市、10日から)、千葉興業銀行(同)、★ゆうちょ銀行(東京都)、★イオン銀行(同)、★滋賀銀行(大津市)、★大垣共立銀行(岐阜県大垣市)、第三銀行(三重県松阪市)、池田泉州銀行(大阪市)、但馬銀行(兵庫県豊岡市)、★紀陽銀行(和歌山市)、★鳥取銀行(鳥取市)、★中国銀行(岡山市)、伊予銀行(松山市)、大分銀行(大分市)、琉球銀行(那覇市)