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 世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ、長崎市の端島(軍艦島)で、国内最古の鉄筋コンクリート造りアパート「30号棟」の崩落部分が台風10号によって拡大したと、市が9日発表した。

 30号棟では、大雨の影響などで6月中旬までに、7階建ての南側4~7階、西側6~7階の外壁や床などが崩れていた。台風10号通過後の8日に市が調査したところ、同棟南側の崩落は3、4階部分の梁(はり)にも拡大。石炭を貯炭場に運ぶベルトコンベヤーの支柱の一部も折れていた。

 市世界遺産室によると、市とユネスコが定めた方針として、石炭の生産に関する施設の保全が優先されるといい、ベルトコンベヤーの支柱の補修工事の時期や方法などを文化庁などと協議する。30号棟はさらに崩落する危険があるため完全に立ち入りができず、補修工事はできないという。(弓長理佳)