[PR]

 NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使った預金の不正な引き出しが全国の地方銀行で相次いでいる問題で、ドコモは被害者に対し全額補償する方針を固めた。ドコモによると10日までに37件、約1200万円の被害が確認されている。

 ドコモは10日夕にも記者会見を開き、こうした方針について説明するとみられる。速やかに被害者を救済することを重視し、銀行側が被害を確認した顧客にまずはドコモが補償し、その後補償の負担割合などを地銀側と協議して決める方向で検討している。

 ドコモ口座の被害では、連携した銀行口座からドコモ口座に入金(チャージ)する形で引き出されており、1件あたり30万円程度の被害を受けたケースもある。チャージの上限が1カ月30万円のためと見られる。

 また、昨年5月にも、りそな銀行で同様の被害が複数発覚していたことがわかった。ドコモ口座を悪用した預金の不正な引き出し事例があることを、ドコモ側は以前から把握していたことになる。被害はドコモが補償していた。(井上亮)