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 立憲民主党と国民民主党などがつくる合流新党の代表に枝野幸男氏が選ばれた。「安倍1強」に対し、野党は「多弱」と言われたが、安倍政権の退陣に合わせるように、衆参149人という野党勢力になった。ただ、「元の民主党」のイメージもつきまとう。いかに新政権への対立軸を打ち出し、政権交代への道筋を付けられるのか。枝野氏の手腕が問われる。

 勝利の瞬間、笑顔はなかった。壇上に登った枝野氏は「選挙の後はノーサイドと言われるが、いよいよプレーボール。ここからが本当の戦いだ」と述べ、同じく新総裁を選ぼうとする自民党への対抗心を燃やした。

拡大する写真・図版合流新党・立憲民主党の代表に選ばれ、壇上で両手を挙げる枝野幸男氏(左)。右は泉健太氏=2020年9月10日午後2時25分、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

 2017年の衆院選を前に、民進党が立憲、希望の党、民進などに分裂してから3年。枝野氏は昨年12月に国民側に合流を呼びかけ、9カ月かけて結実させた。衆院で100人を超える野党第1党になり、「政権交代」を見据える。

 この代表選でも「合流が長期政権の終わりとタイミングが重なったことは、時代の要請だ」と合流新党の意義を訴えかけた。

拡大する写真・図版新党・立憲民主党の代表に選ばれ、起立してあいさつする枝野幸男氏。手前は泉健太氏=2020年9月10日午後2時13分、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

 ただ、合流新党は代表選の結果、代表も党名も変わらなかった。今の枝野氏には、17年の衆院選で「枝野、立て!」の声に押されて、立憲を立ち上げた時の勢いもない。衆院選後の世論調査では17%あった政党支持率は、今年9月に3%まで落ちた。記者会見も月1回と少なく、発信力不足も指摘される。

 また、自民党に政権を奪われた原因の一つは、内部抗争を繰り広げた民主党政権の混乱がある。今回の合流には、当時の主要メンバーの立憲の菅直人元首相や国民の小沢一郎氏、無所属の野田佳彦前首相や岡田克也氏らが顔をそろえた。

 日本維新の会の松井一郎代表は…

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