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 島田市高熊の大井川鉄道福用駅に10日、地域住民有志の手によって「高福(こうふく)地蔵尊」が設置された。駅は八高山(標高832メートル)の登山口にあたる。地元の旧家で保存されていた木彫りの地蔵が右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に水瓶(すいびょう)を持っていたことから、「登山の安全を祈るのにぴったり」と駅舎にまつることにしたという。

 地蔵尊は高さ100センチ、幅60センチ、奥行き60センチ。近くに住む鈴木曠雄(あきお)さん(76)らが説明板を付け、手製のほこらに安置した。

 八高山の頂上にある白光神社は戦時の弾よけのご利益があるとされ、明治から昭和初期にかけ、遠方からも参拝登山があった。今も年800人が訪れるという。鈴木さんは「駅付近の地名の高熊、福用の頭文字をとって、高福地蔵と名付けた。過疎化が進む地域に幸福を呼び込んでほしい」と話した。(阿久沢悦子)