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 東日本大震災で約1800人の犠牲者が出た岩手県陸前高田市。沿岸部の高田松原運動公園に先月、新しい野球場が完成した。その名は「楽天イーグルス 奇跡の一本松球場」。名勝・高田松原の松林で津波に耐えて残り、復興のシンボルとして知られる「奇跡の一本松」を球場名にした。

 「がんばろう東北」のもと、楽天は被災地とともに歩んできた。自治体とパートナー協定を結び、スポーツを通じて復興を支援している。東北6県で協定を結んだ自治体は28にのぼり、愛称にチーム名を使う野球場はこれで22カ所になる。

 協定に携わる球団の地域連携の担当者も被災を経験し、「震災直後から東北地方がどのように復興に向けて取り組んできたか、この目で見てきました」。

 大震災から来年で10年。楽天は試合に勝って勇気づけるだけの存在ではなくなった。地域に寄り添って根ざすため、野球教室や2軍戦を予定する。「今までの『復興』から、新たな段階に入る。この先は東北をさらに活性化し、その魅力を発信していきたい」と担当者。楽天の力、野球の力のこれからに期待したい。(坂上武司)