拡大する写真・図版総裁選翌日の15日から店頭に並べられるように製造が始まった「菅さんまんじゅう」=「国会ギフト 思い出屋」提供

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 自民党総裁選を前に、政治家がキャラクター化して親しみやすさをまとう動きが目立つ。人気ゲームへの登場を計画してみたり、ネット上で愛称をつけられたり。政治家の「キャラ化」がもたらすものとは何か。

 石破茂元幹事長の陣営は6日、任天堂の人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)を総裁選に活用する構想を発表した。あつ森は、自然豊かな無人島を舞台にプレーヤーが「アバター」を操作するゲームだ。それぞれの「島」を行き来するなど交流もできる。当初は石破氏をモデルにした「じみん島」の「いしばちゃん」を登場させる計画だったが、政治的な主張を含むものの利用を禁じる任天堂の規約に反する可能性があるとの指摘が寄せられ、8日には計画を断念。早々に頓挫したものの、あつ森は世界中でブームになっており、米大統領選では民主党候補のジョー・バイデン氏の陣営も活用を発表している。

 ゲームといえば、2016年のリオデジャネイロ五輪の閉会式で、次の開催都市をアピールする舞台で安倍首相が「マリオ」に扮し、サプライズで登場したこともあった。メディア文化評論家の碓井広義さんは「ゲームのキャラクターと政治家自身を重ねさせ『キャラ付け』することで、親しみやすさを演出する狙いがあるのだろう」と指摘する。

 岸田文雄政調会長は自身を「『キッシー』と呼んで」とアピールし始めた。10日、自民党のインターネット番組「カフェスタ」の総裁選特番には、「#生キッシーが全て答えます」というタイトルで出演。「キッシーこと岸田文雄候補」と紹介された岸田氏がツイッターの「#生キッシー」で寄せられた質問に答える試みだった。自身のツイッターアカウントでも投稿に「#キッシー」をつけ、浸透を図っている。

 「総理お疲れ様でした!」。国会のみやげ店「国会ギフト 思い出屋 衆議院内店」には、安倍晋三首相のイラストが描かれたグッズや菓子が並ぶ。売れ筋は安倍首相と小泉進次郎環境相のグッズ。時の人や女性に人気がある議員は売れる、という。「安倍さんまんじゅう」に替わるものとして用意されているのが「菅さんまんじゅう」だ。以前、安倍内閣の閣僚をグッズ化した時のイラストを元にすでに製造。「就任祝い」として総裁選翌日の15日から店頭に並べられるよう準備中だ。クッキーにつける予定の菅義偉官房長官のイラストは、実物よりかわいらしく見える。同店の中田兵衛代表は「怖い顔にしたって売れない」と笑う。「こうしてキャラ化していれば、あまり政治に興味のない方も、手に取りやすいんでしょうね」

拡大する写真・図版「あつまれ どうぶつの森」への登場を計画した自民党石破茂元幹事長の分身「アバター」=石破氏の陣営提供

 キャラ付けはネットの世界でも広がる。ツイッターでは、菅氏の画像が「#令和おじさん」「#パンケーキおじさん」として拡散されている。菅氏が新元号発表の記者会見をし、メディアの取材に好物はパンケーキと答えていることなどからついた愛称だ。SNSでは「かわいい」というコメントも散見される。

 碓井さんは「自分たちが楽しめ…

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