聞き手=寺西和男、木村和規
安倍晋三首相の経済政策のブレーンとして2012~16年に内閣官房参与を務めた本田悦朗氏が朝日新聞のインタビューで、大胆な金融緩和、機動的な財政出動、成長戦略の3本の矢からなるアベノミクスについて「デフレ脱却の目的を達成できておらず、いまだ道半ばだ」と述べた。脱デフレには日本銀行の金融緩和だけでは限界があるとし、「大胆な財政出動も必要だ」との見方を示した。
――7年8カ月のアベノミクスをどう総括しますか。
「アベノミクスの基本哲学は、将来に対する国民の期待を変え、積極的な消費や投資行動を促していこうというものだ。企業の売り上げが増えれば設備投資や賃金に回り、それがいっそうの消費を喚起する好循環を生む。私はそのために、安倍首相に『大胆な金融緩和』を軸にし、財政出動が側面支援することを助言してきた。13年4月に日銀の黒田東彦総裁のもとで異次元緩和が始まった。国民は過去の小出しの政策とは違うと感じて行動が変化し始めたが、デフレからは完全に脱却できず、道半ばの状態にある」
――異次元緩和を始めた当初、…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:1015文字/全文:1455文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報