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 最高速度130キロ、1本の列車が最も長く走る距離は敦賀(福井県)から播州赤穂(兵庫県)まで275・5キロ。ともに特急を除く在来線で日本一を誇るJR西日本の「新快速」が10月1日、誕生から50年の節目を迎える。関西で半世紀にわたって大量輸送を担ってきた「無料の特急」は、沿線の人や街の姿も大きく変えてきた。(神山純一)

 「姫路から通えたのは新快速のおかげ。人生の可能性を広げてくれた」

100キロ、楽々通学

 兵庫県太子町在住のデザイナー、長谷川香里(かおり)さん(45)は今春まで計7年間、姫路市の職場で仕事を終えた後、大阪大学と大阪市立大学の大学院に通っていた。その距離約100キロ。快速で片道約1時間40分かかるところを、新快速は約1時間で運んでくれた。

 2人席が並ぶ「クロスシート」の乗り心地も快適で、パソコンで論文を読んだり、リポートをつくったりと有効に時間を活用。大学院で得た知識を生かし、今は地元の街おこし団体で活躍する。

 新快速の最高速度は現在、岡山と四国を結ぶ「マリンライナー」などと並んで全国トップ。関西と北陸を結ぶ「サンダーバード」、JR東日本の常磐線を走る「ひたち」などの特急にもひけをとらないのに、普通運賃だけで乗れる「無料の特急」だ。

 最長の運行距離も「上野東京ライン」の熱海(静岡)―黒磯(栃木)の267・9キロ、JR北海道の旭川―稚内を結ぶ普通列車(259・4キロ)を抑えて全国一。地元では見慣れた列車でも、全国的に見れば特異な存在だ。

「私鉄王国」でスピード競争した時代

 新快速が産声をあげたのは19…

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