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 外国で一緒に暮らしていた日本企業の海外駐在員とその妻子が、新型コロナウイルスの影響で長期間にわたって離ればなれになるケースが相次いでいる。妻子が日本に一時帰国した後に入国制限が厳しくなり、赴任先の家に戻れなくなったためだ。もとの生活や人間関係を突然断ち切られ、妻子たちは日本で中ぶらりんの状態を強いられている。(今村優莉)

「ホーチミンの友達に会いたい」と寂しそうにする娘...

 「子どものためを思って帰国した判断は間違っていたのだろうか」。今年4月にベトナムから日本に一時帰国した女性(43)は、今も悩み続けている。不動産会社に勤める夫の赴任に付き添い、2年前からホーチミンで暮らしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長女(12)と次女(6)を連れて3人で帰国した。現在は川崎市の自宅で過ごす。

 「ベトナムは早い時点で感染者を抑え込めていたし、子どもは現地の日本人学校に慣れていたので、できれば帰りたくなかった」。だが、日本人学校が休校となり、現地でかかっていた歯医者も閉業に。夫の会社からの強い要請もあり、母子だけでの帰国を決めた。

 当初はすぐに戻れるだろうと考えていた。だが、ベトナムが入国制限を厳しくした影響で、簡単には戻れなくなった。現在でもベトナムに入国できるのはほぼビジネス関係者だけだ。

 長女は6月から日本の学校に通い始めたが、新しい生活になじめず不登校になってしまった。「ホーチミンのお友達に会いたい」と寂しそうに言う様子を見ると胸が痛む。夫は電話で「仕方がないよ。日本で広々と部屋を使えていいじゃない」と言うが、娘たちとのオンラインチャットを楽しみにしている夫の様子に「一番寂しがっているのは、現地で働く夫かもしれません」と気遣う。

 「しばらくは渡航は厳しいと思…

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