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 大阪大学病院が、入院中の赤ちゃんと家族をつなぐオンライン面会システムを構築するプロジェクトを立ち上げた。新型コロナウイルス感染症の影響で面会が制限される中、家族のふれあいの場づくりを目指す。インターネットのクラウドファンディング(CF)で14日から寄付を募る。

 阪大病院の新生児集中治療室(NICU)には、病気などのためすぐに退院できない赤ちゃんが、年間500人以上入院している。従来、家族はいつでも赤ちゃんに面会できた。今は、新型コロナの流行により短時間、ごく限られた回数に制限されている。

 同病院総合周産期母子医療センターの北畠康司准教授によると、母親は赤ちゃんとしばらく会えないと自分を責めたり、育児への自信を持てなくなったりする傾向がある。父親にとっても新生児期のふれあいは重要だという。

 計画では、NICU内の保育器ごとにカメラを配置し、産科病棟に入院中の母親や病院外の家族がパソコンやスマホなどで24時間、赤ちゃんの映像を見たり、声を聞いたりできるシステムを検討。来年2月ごろの試験運用を目指す。

 CFの期間は11月30日午後11時まで。目標額は1千万円で、システム開発や機器の購入などに充てる。

 プロジェクト代表者の大薗恵一・同センター長は「生まれたばかりの赤ちゃんとのふれあいは絆を形成する大事な機会。あくまで代替手段だが、リモートであっても赤ちゃんとふれあってもらえたら」と話す。

 目標以上に寄付が集まった場合は、小児医療センターに入院中の子どもと家族をつなぐシステムなどの導入も検討するという。

 寄付はCFサイト(https://readyfor.jp/projects/handai-kodomo別ウインドウで開きます)で受け付けている。(石塚翔子)