「背中から刺されたようだ」 憤るパレスチナがとる手段

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ラマラ=高野遼
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 イスラエルアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化合意に対するパレスチナ側の憤りが収まらない。パレスチナ自治政府でアッバス議長のアドバイザー(外交顧問)を務めるナビル・シャース元外相は8月、朝日新聞のインタビューに応じ、合意を仲介した米国のトランプ大統領について「(大統領選で)落選すれば朗報だ」とまで言い切った。

 ――国交正常化の合意をどう受け止めていますか。

 「合意はパレスチナにショックを与えた。いきなり背中から刺されたようなものだ。アラブ諸国がイスラエルと接近していたことは秘密ではなかったが、さすがに一線を越えるとは思っておらず、失望した」

 ――UAEはイスラエルによるヨルダン川西岸の一部併合を阻止したと成果を強調しています。

 「イスラエルによる併合計画は、もともと難航していた。それはイスラエル国内の政治事情や米国の意向によるもので、UAEの成果ではない」

 「しかも、合意の発表直後にイスラエルのネタニヤフ首相が『併合計画はまだテーブルの上にある』と言っている。つまり、これは単なる併合の延期でしかない」

 ――UAEに対し、自治政府は「裏切りだ」と強い言葉で非難しました。

 「他のアラブ諸国の追随を防ぐためにも、パレスチナはUAEの行為に強い拒絶を示すしかない。軽い反応しか示さなければ、バーレーンやオマーン、スーダンといった国々に対して、イスラエルと国交正常化をしてもいいという誤ったメッセージになりかねない」

 ――パレスチナは、アラブの同胞たちの支持を失ってしまったのでしょうか。

 「アラブ諸国の政府は米国と…

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